LPWA通信を活用した見守りや機器管理

名古屋工業大学大塚研究室と共同で、LPWA(Low Profile Wide Area)通信を活用した、見守りや機器管理の実証を実施しています
利点としては、多数においてもランニングコストの大幅な上昇がなく、安定した通信を長期間、低消費電力で行えるという点があります

 

医療機器管理システム「ロケモ二!」は、24時間止まることのない医療現場における画期的な医療機器管理システムです。医療機器の位置と稼働状況を視覚的に確認・管理をすることが出来ます。

医療機器の位置は、医療機関のマップ上に表示され、医療機器の捜索、管理を行うことが出来ます。医療機器の稼働状況では、医療機器ごとの稼働率(使用率)を表示します。


さらに、医療機器のカテゴリごとの稼働率を表示し、医療現場において、医療機器の台数が過不足であるかの判断などが出来ます。
管理対象医療機器にLoRa(無線通信技術)モジュールを搭載したデバイスを取り付け、院内のWi-Fiアクセスポイントを介して一貫した医療機器管理を可能としました。

クランプ式AC電流センサで、医療機器使用時の電流値を取得し、稼働状況を判定します。令和2年度から、Wi-Fiアクセスポイントに加えてBLEビーコンを病院内各所に設置することで、Wi-Fiが存在しない場所での位置推定を可能としました。

ロケモニ!のモジュールは、病院内のWi-Fi通信およびBLEビーコンの電波を取得するのみである為(アクセスポイント等への接続は行われない)、セキュリティにも配慮。

 

システム一連の流れ

1,医療機器に取り付けたモジュールがWi-FiアクセスポイントおよびBLEビーコン電波を取得

2,クランプ式AC電流センサで、医療機器に流れる電流値を取得

3,上記取得したデータをデバイスに搭載したLoRaモジュールがLoRaWAN基地局に、直接データを送信

4,LoRaWAN基地局は、デバイスから取得したデータをデータベースサーバに送信

5,データベースサーバはデータを受信して格納

6,データベースサーバに蓄積されたデータを解析して、医療機器の位置情報および稼働状況を、可視化WEBページで表示

補足

・医療機器の位置情報および稼働状況の更新間隔は、医療機器が稼働中の場合10分間隔。

・未稼働の場合12時間間隔医療機器1台に対してモジュールデバイス+電源タップで1セットの仕様